qbs 1.4.0 がリリースされました。
qbs は次世代のビルドツールとして開発が行われているツールです。
1.4.0 では Android への実験的なサポートなどが追加されています。
特に Windows ではビルド速度がとても速くなるそうなので、気になった方は調べてみて下さい。
Qt のあれこれ (仮)
Qt の新たなビルドツールとして開発が進んでいる qbs の 1.0.0 がリリースされました。
先日の 0.3.0 からの変更点は特に記載されていませんが、バグフィックスやドキュメントの追加などがメインのようです。
Qt 自体のビルドに使用するには configure や syncqt 相当の機能が不足していることや、Qt の無い環境でビルドできないことなどから課題は多いですが、特に Windows では make よりも速いなど今後が期待できるビルドツールです。
Qt Creator にも(デフォルトでオフになっていますが)対応プラグインがありますので、是非試してみてください。と言いたいところですが、2.8 beta のプラグインでもビルドが実行できる程度で多くの手作業を必要とします。 Setting Up a Qbs Project などを参考にしてください。
(もう一ヶ月も前ですが) Qt の新しいビルドツールとして開発が進められている qbs が 0.3 に達したことが アナウンス されました。
Qt には既に qmake というビルドツールがありますが、(特に大規模あるいは複雑なプロジェクトを作成するときに)柔軟性に欠け分かりにくいとその評判は決して良いものではありません。そこで新たなビルドツールの検討として qbs の開発が進められています。
qbs と qmake の一番大きな違いは qmake は make や Visual Studio や XCode のプロジェクトなど各プラットフォームネイティブのビルドツール用のファイルを生成する間接的なビルドツールであるのに対して、qbs は(cmake のように)それ自身がビルドを実行するツールであることです。
qbs ではプロジェクトファイルの形式も QML のような宣言型の文法を採用しており、qmake に比べるとより柔軟にプロジェクトを提議することが出来ます。qmake を用いた場合よりも高速化されており、(qmake で言う DEFINES のような) コンパイル設定の変更による再ビルドのサポートなどのメリットがあります。
デメリットとしては現状 Qt Creator 以外の IDE との連携が出来ないこと、ビルドに Qt(QtScript) が必要であることがあります。このため、qmake を完全に置き換えるのは(Qt Project としては)大変かもしれません。
気になった方はまずは Quick Reference を読んでみてください。