Qt Creator を拡張する

少し前になりますが、Qt Creator の C++ エディタのリファクタリング機能に文字列リテラルのエスケープ・アンエスケープ機能を追加しました。次のマイナーバージョンアップ版となる Qt Creator 3.3 から利用可能になります。Qt Creator が良く作られているため、この機能追加は思った以上に簡単に行えました。参考用に簡単な説明資料を作成したので公開します。

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Qt 5.3.2 & Qt Creator 3.2.1 リリース

Qt 5.3.2 と Qt Creator 3.2.1 がリリースされました。

Qt 5.3.2

Qt Creator 3.2.1

どちらもバグフィックス版です。Qt Creator 3.2.1 に関しては 3.2.0 で発生していた OS X 版で CLang コードモデルプラグインが読み込めなかった問題やフリーズ、クラッシュなどの重要なバグが修正されています。Qt 5.3.2 に関してはバグフィックスと商用版のモジュールのアップデートが特徴のようです。

Qt 5.4 アルファ版リリース

Qt 5.4 アルファ版がリリースされました。

主な変更点を以下にまとめます。

  • WinRT のフルサポート
  • QOpenGLWidget の追加とそれに伴って旧 OpenGL モジュール(QGLで始まるクラス群)の非推奨化
  • QQuickRenderControl クラスの追加
    これまでは Qt Quick を QQuickWindow 以外へ描画することができませんでしたが、QQuickRenderControl を用いることでウィンドウ以外へ描画することができるようになります。
  • Windows 版でネイティブ OpenGL と ANGLE 版を動的に選択可能
    これまではコンパイル時にどちらを用いるかを決定する必要がありましたが、今後はアプリケーションの起動時にどちらを用いるかを指定できるようになります。アプリケーションの起動後には動的な変更はできません。
  • Qt Quick Controls での Android ネイティブスタイル
    なお、このモジュールは Apache 2.0 ライセンスのコードに依存しているため、LGPLv2 では利用できません。
  • Bluetooth Low Energy (Bluetooth LE)のサポート(テクノロジープレビュー)
  • Qt WebEngine モジュールの追加
  • Qt WebChannel モジュールの追加
    WebKit/WebEngine の JavaScript から C++(QObject) の機能を利用するためのモジュールです。QWidget 系のクラスを利用することはできませんが、Qt WebEngine で Qt WebKit Bridge と同様の機能を利用するための機能と考えてください。
  • LGPLv3 ライセンスの追加

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