Qt Creator 2.6.1 がリリースされました。2.6.0 のバグフィックス版です。
同時にリリースされた Qt 5.0.0 の バイナリパッケージ には Qt 5.0.0 でビルドされた Qt Creator 2.6.1 のバイナリも含まれていますが、こちらは Qt 4.8(.3?) でビルドされています。お好みのパッケージをどうぞ。
Qt のあれこれ (仮)
Qt Creator 2.6.1 がリリースされました。2.6.0 のバグフィックス版です。
同時にリリースされた Qt 5.0.0 の バイナリパッケージ には Qt 5.0.0 でビルドされた Qt Creator 2.6.1 のバイナリも含まれていますが、こちらは Qt 4.8(.3?) でビルドされています。お好みのパッケージをどうぞ。
先週 Qt 5.0.0 RC1 がリリースされたばかりですが、さらにバグ修正などを行った RC2 がリリース されています。
RC2 で問題が無ければ来週にも正式リリースをしたいとのことです。
Qt5 で大きく代わったモジュールとしては Qt Quick や QtGUI があげられますが、もう一つがこの QtWebKit になるでしょう。Qt5 では WebKit2 への移行が最初から予定されていましたが、このセッションではその詳細を Simon Hausmann が説明しました。
WebKit には 150 万行のコードがあり、(WebKit を含めた場合の) Qt 全体の約 30 %を占める非常に大きなモジュールとなっています。
セッションでは大きく以下の話題に分けて説明しました。
Qt Developer Days 2012 North America のレポートがまだ終わっていませんが、先月に開催された Qt Developer Days 2012 Europe の プレゼンテーションのビデオ が公開されました。
なお、各プレゼンのスライドも KDAB のページ で公開されています。
それぞれ英語にはなりますが、興味のあるところはコードだけでも追ってみてはいかがでしょうか。
個人的に初日のセッションの目玉はこれ。X Window System(以下 X) を中心に数々の設計・実装を行ってきた Keith Packard が Wayland と Qt について話すという、Qt に興味が無くても Unix 系のデスクトップに興味のある人にはとても面白いセッションだと思います。Qt Developer Days 2012 Europe にはなかった、North America だけのセッションです。
まずは Wayland の概要の説明から。ここに限らず全体的に X との比較が入ってくるので、X に関する知識、とくに伝統的な Xlib プログラミングと近年のプログラミング手法に関する知識がある方が理解は深まる内容でした。欲を言えば、その辺りの時代による変化の説明が欲しかったところでしょうか。
Qt Developer Days 2012 North America の開催に合わせて、Qt 5.0.0 RC1 がリリース されました。
Beta2 からは様々なバグ修正と ドキュメントの刷新、サンプルの充実などが主な変更点になります。Qt 5.0 の API はこれで決定となります。まだいくつか 既知の問題点 はありますが、この後大きな問題が無ければそれらなどが修正されて年内にも正式リリースされる見込みです。
Qt4 からの変更点は 変更履歴 を参照してください。ソース互換性のない場所なども書かれています。
11/12 – 14 にベルリンで開催された Qt Developer Days 2012 Europe に引き続いて、Qt Developer Days 2012 North America がスタートしました。もっともトレーニングデーである初日はすでに終了。今日からの二日間はカンファレンスデーになります。その午前はキーノートです。その内容を簡単に紹介しましょう。
まずはウェルカムスピーチとして、 Qt Developer Days 2012 Europe のメインホストである KDAB の President & CEO である Matthias Kalle Dalheimer から North America のメインホストである ICS の CEO である Peter Winston へリレーする形で Qt Developer Days 2012 North America の開催が宣言されました。Nokia というこれまでの主催がいなくなり、開催も危ぶまれていた Qt Developer Days ですが、そういった事情に加え、Qt5 のリリース間近ということもあり新たなスタートを切った形になります。
Research In Motion Limited(RIM) は Nokia 撤退後も Qt をモバイル方面から支えている企業の一つです。BlackBerry の次のバージョンでは Qt を正式な API の一つとして採用していますし、今年は Qt Developer Days でもキーノートをはじめ、多くのセッションを開催します。
その RIM から、素晴らしいプログラムが発表されています。BlackBerry Qt Porting Program というそのプログラムでは、Qt Developer Days in Santa Clara の RIM ブースで BlackBerry 10 へ Qt アプリの移植を表明することで、ユーザは BlackBerry 10 Dev Alpha デバイスを、Qt Project は一人あたり 100USD を(アプリ登録後に)受け取ることが出来ます。
とはいえあと二日を残すのみとなったイベントですので、これからの参加は厳しいという方はオンラインから申し込むことも出来ます。
興味のある方は
をよく読んで申し込んでみてください。
私も入手したいところですが、移植元となるアプリに適切な手持ちがないので検討中です。後日続報をお伝えできればと思います。
これまで master ブランチをメインに開発が進められてきた Qt5 の各モジュールですが、5.0.0 のリリースが近づいてきたのをきっかけにブランチの変更が行われました。
今後は master の代わりに dev か stable ブランチを使う事になります。
新機能の開発用にブランチが必要な場合はこれらとは別にブランチが作成されます。
また、初期の議論ではリリース後に release ブランチを作成するとも書かれています。
関連する議論はこちら
12/16に新宿で Qtコミュニティー、日本KDEユーザー会、Tizen Japan コンソーシアム、Firefox OSコミュニティー、MeeGoコミュニティー、Linaroコミュニティーの合同で勉強会 & 忘年会が開催されます。詳細の決定はこれからですが、興味のある方は atnd をチェックしてみてください。
私も参加予定。まだ未定ですが、Qt Developer Days 2012 のレポートや Qt5 関連で何かしゃべるかも。