Qt 4.8.6 & Qt 5.2.1 リリース準備中

Qt 4.8.6 および Qt 5.2.1 のリリース準備が進められています。

Qt 4.8.6

2/10 までに使用するコミットを決定して、2月にリリース予定です。こちらはこれからでもパッチの取り込みが間に合うかもしれません。

Qt 5.2.1

重要な問題が見つからなければ、今週か来週にリリースする予定です。

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Qt 5 Cadaques (QML Book)

Qt 5.2.0 のリリースとほぼ同時に Qt 5 Cadaques のリリースがアナウンスされました。

Qt 5 Cadaques とは qmlbook.org という URL が示すとおり、Qt 5 / QML をターゲットとしたオンライン書籍です。

現在は以下の章がそれぞれ公開されています。

  1. Meet Qt 5
  2. Get Started
  3. Qt Creator IDE
  4. Quick Starter
  5. Fluid Elements
  6. Model-View-Delegate
  7. Canvas Element
  8. Particle Simulations
  9. Shader Effects
  10. Multimedia

また、今後は以下の章を追加していく予定だそうです。

  • Networking
  • Storage
  • Dynamic QML
  • JavaScript
  • Qt and C++
  • Native Plugins

ブログのコメントによると毎月のアップデートを予定しているそうです。

Qt 5.2.0 リリース

Qt 5.2.0 がリリースされました。

http://qt-project.org/qt5/qt52 が色々と良くまとまっています。

Andoriod, iOS の正式対応(WebKit などの未対応モジュールもありますが…)、刷新された QML / Qt Quick エンジンなど Qt 5 がようやくらしくなってきたという感じです。また、Windows Runtime のテクノロジープレビュー版も追加されています。

今回は珍しく、タイムリーに KDAB, ICS からもブログが公開されています。

KDAB の記事は Qt Project の2番手としての KDAB をアピールする内容となっています。これまでの Digia のブログなどには出てこなかった内容が書かれていますので是非参考にしてみてください。

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Qt 5.2 リリース予定の更新と翻訳

Qt 5.2 のリリース予定が更新されました。

ベータ版が1週間遅れたのに合わせて調整し直した形で、現状では 12/3 にリリース予定です。

日本 Qt ユーザー会 ではこのリリースに向けて Qt 5.2 と Qt Creator の翻訳を進めています。翻訳は Transifex 上で行っていますので、興味がある人は是非参加してください。

Qt 5.2 ベータ版リリース

Qt 5.2 ベータ版がリリースされました。

Qt 5.2 では Android と iOS を正式サポートしますが、iOS 版のバイナリパッケージが初めてリリースされたことになります。
これは Qt Quick / Qt Qml モジュールの刷新によるもので、これにより Apple の AppStore に Qt アプリが提出可能となりました。

この他にも新しいモジュールの追加など、多数の変更が加わっています。

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Qt 5.1.1 リリース

Qt 5.1.1 がリリースされました。バグフィックスリリースですので、特に新機能などはなく、様々なバグを修正したものとなります。

パッケージとしては同梱する Qt Creator が 2.7.1 から 2.8.1 へと変更されており、また (Qt 5 系では初めて?) オンラインインストーラのメンテナンスツールでインストールが可能となっています。なお、その場合 “Update Components” で 5.1.0 をアップデートする形ではなく、”Package manager” から 5.1.1 のパッケージを選択して追加インストールしてください。

Qt とソースファイルの文字コード

先日いただいたコメントをきっかけに Windows における Qt とソースコードの文字コードについてまとめてみました。不足している内容もあるかと思いますので、コメント等で指摘いただければ追記していきます。

Qt の推奨

Qt では Qt4 の時からソースファイルの文字コードは UTF-8 で書くことを前提としています。メッセージは英語(もしくは ID)で埋め込み、日本語などを表示する場合は基本的には tr() でローカライゼーションの仕組みを使って変換させることを想定しています。

以前は Latin1 を推奨していて、UTF-8 文字列を埋め込む場合には \x でエンコードすることを推奨していました。しかし、Unicode / UTF-8 が一般的となってきたので緩和された形でしょうか。とはいえ、余裕があればエンコードした形式の方がトラブルは起こりにくいです。メッセージをソースから把握するのは難しくなりますが。

ユーザーの要望

しかし、ちょっとしたアプリの作成する際に翻訳を用意したり、エンコードするのは面倒なので、日本語文字列をそのまま埋め込みたいという状況があります。

Linux や Mac などでは UTF-8 なロケールの利用が一般的となったため、UTF-8 でソースを記述しておけば困ることはほとんど無くなりました。しかし、Windows では Shift JIS(CP932) が日本語のコーデックであること、Visual Studio が文字列リテラルの文字コードを変換してコンパイルすることから様々な工夫が必要です。

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Qt 5.2 に向けて

Qt 5.1.0 がリリースされ、開発の焦点は Qt 5.2 へと移ってきました。development メーリングリストでは 5.1.0 リリース前から(主に Qt Quick 関連で) 5.2 に向けた議論がいくつかありました。Qt Contributors Summit 2013(QtCS) が終わり、それ以外のモジュールでも 5.2 に向けた方向性が見えてきました。

スケジュール

Qt 5.2.0 のリリースは今年の11月を目標にしています。しかし、Qt 5.1 のスケジュールが遅れた原因の解析や対策が必要だという意見や、Qt Creator がベータ版からリリースまで8週間かけているのに、それよりも規模の大きい Qt がアルファ版からリリースを8週間で行うのは難しいのではないかとの意見もあります。

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