Qt 5.3.0 の RC 版がリリースされました。
正式リリースは 5/20 (Qt Developer Days Tokyo の開催日) の予定になっています。
Qt のあれこれ (仮)
Qt 4.8.6 がリリースされました。
Qt 4.8 系のバグフィックス版であり、200以上の修正が適用されています。Qt 4 を使用している場合はバージョンアップをお勧めします。主な変更点は以下の通りです。
注意: 同日にアナウンスされた セキュリティアドバイザリー の修正は含まれていません。
GIF 画像処理に関するセキュリティアドバイザリーが公開されています。Qt 4.8.6, 5.2.1 を含むすべての Qt に影響します。
特別に加工された GIF ファイルを読み込んだ際に、Qt アプリケーションがクラッシュします。アプリケーション側で可能な対応はなく、Qt 5.3 を使用するか、以下のパッチを当てた Qt を使用する必要があります。
なお、この記事の執筆時点で Qt 4 系のパッチは qt リポジトリにマージされてませんので、注意してください。
Qt Creator 3.1.0 がリリースされました。
主な変更点は ベータ版のリリース記事 を参照してください。それ以外では iOS の正式サポート、QNX、LLDB、QML/Qt Quick、qrc 等のサポートの改善、WinRT の実験的サポートがあげられています。
メンテナンスツールからの更新はできなかったので、そちらは Qt 5.3 リリース時になると思われます。
また、日本 Qt ユーザー会 で行っていた Qt Creator の翻訳プロジェクト の成果もマージされており、久しぶりに一通り翻訳が完了した状態でリリースとなりました。翻訳で気になる点があればご連絡ください。なお、メニューのショートカットが日本語表記の件は Qt 本体のメッセージが関係しており、Qt 5.3 で対応予定で作業中です。
先日お知らせした Qt Developer Day 2014 Tokyo ですが、イベントの概要が公開され登録の受付も開始されています。
中国の登録ページに飛ぶリンクがあったりしますので注意してください。
平日ですが、無料で参加できるようですし、詳細は不明ですが午後からはモバイル(iOS / Android)向けのトレーニングトラックも開催されるようです(講師の名前を見ると英語によるトレーニングになる可能性がありますが……)。
来年以降も続けていくためにも出来るだけ多くの方に参加して欲しいものです。
Qt Creator 3.1 RC1 がリリースされました。
Qt Creator 3.1 の変更点については ベータ版の記事 を参照してください。
Qt Creator 3.1 の日本語メッセージを準備中です。正式版のリリースには含まれるようにするつもりですが、途中でも良ければ以下のファイルをダウンロードして試してもらうこともできます。ソースからコンパイルする人は qtcreator_ja.ts ファイルを、バイナリパッケージを使用する人は qtcreator_ja.qm ファイルをダウンロードして置き換えてください。
未訳はあと少しですが、誤訳などもあると思いますので変な訳を見つけたときにはプラットフォームとメッセージの場所などを教えて頂けると助かります。
Qt 5.3 ベータ版がリリースされました。
Windows Runtime への対応や Qt WebSockets モジュールの追加、プリンタサポートの大規模改修などが主な変更点です。プリンタサポートの改修に伴い、QPA のクラスも追加になっています。iOS 版のインプットメソッドの改善なども気になるところでしょうか。ドキュメントには記載されていませんが、ソースアーカイブを確認すると Digia のクラウドに対応する Qt Enginio モジュールも追加されています。
機能以外のところでは Visual Studio 2013 対応バイナリの提供がようやく始まりました。
残念ながら Qt 3D や Qt WebEngine などは 5.3 には含まれないようです。
Digia が Qt Developer Days Asia のアナウンスを出しました。
詳細は未定ですが、一日のイベントで Digia の Qt CTO かつ Qt Project の Chief Maintainer である Lars Knoll のキーノートもあるようです。セッションは二つのトラックから選ぶ形になるようです。
5.3 はその頃にはリリース済みのはずですが 5.2 のセッションと記述されていたり、日本語が怪しかったりと気になる部分は多いアナウンスです。おそらく英語メインのイベントになるでしょうから通訳があるのかも気になりますし、噂では有料のイベントになるという話ですが……。
気になる方は「東京」のページで登録して続報を待ちましょう。
Qt Creator 3.1 のベータ版がリリースされました。
Qt Creator 3.1 の主な変更点の一つが Clang コードモデルです。コードモデルとは Qt Creator 内でプロジェクトをパースしその内容を記憶するモデルのことで、エディタでのハイライトやコード補完などに利用されています。これまでの Qt Creator では独自のコードモデルを使用していました。独自コードモデルは高速ですが、複雑な構文には対応していなかったり、C++11 や C++14 といった新機能への対応が不十分であることが問題でした。そこで、既にコンパイラとして実績のある Clang を利用したコードモデルを作成することで正確性を向上させることが可能となります。
Qt 5.3 の アルファ版がリリースされました。アルファ版のため、ソースパッケージのみのリリースです。現在6ヶ月ごとにマイナーバージョンアップを行っている Qt Project ですが、これまでのスケジュールではリリース予定が夏冬の大型休暇直前であったため、これをずらすために Qt 5.3 は 5.2.0 から5ヶ月弱でリリースする少し短めのスケジュールとなっています。そのため、機能追加よりも安定性向上がメインとなるリリースとなります。
Qt 5.3 は4月末のリリース予定で、Windows Runtime プラットフォームへの対応や、Qt WebSockets モジュールの追加、Widget ベースのアプリケーションで Qt Quick 2 を使うための QQuickWidget, SPDY プロトコルへの対応、Windows でネイティブ OpenGL と ANGLE との動的変更などが予定されています。
待望の Qt 3D に関しては確定的な情報はありませんが、API の再設計に時間がかかっているためかアルファ版には含まれておらず、正式リリースにも含まれない可能性が高そうです。
今のところリリース予定は4月末ですが、アルファ版が一週間遅れたことによりベータ版の予定もずれ込んでおり、最終リリースの予定も若干遅れると思います。