Qt 5.3 の アルファ版がリリースされました。アルファ版のため、ソースパッケージのみのリリースです。現在6ヶ月ごとにマイナーバージョンアップを行っている Qt Project ですが、これまでのスケジュールではリリース予定が夏冬の大型休暇直前であったため、これをずらすために Qt 5.3 は 5.2.0 から5ヶ月弱でリリースする少し短めのスケジュールとなっています。そのため、機能追加よりも安定性向上がメインとなるリリースとなります。
Qt 5.3 は4月末のリリース予定で、Windows Runtime プラットフォームへの対応や、Qt WebSockets モジュールの追加、Widget ベースのアプリケーションで Qt Quick 2 を使うための QQuickWidget, SPDY プロトコルへの対応、Windows でネイティブ OpenGL と ANGLE との動的変更などが予定されています。
待望の Qt 3D に関しては確定的な情報はありませんが、API の再設計に時間がかかっているためかアルファ版には含まれておらず、正式リリースにも含まれない可能性が高そうです。
今のところリリース予定は4月末ですが、アルファ版が一週間遅れたことによりベータ版の予定もずれ込んでおり、最終リリースの予定も若干遅れると思います。