Qt Creator 4.8.0 がリリースされています。
Language Server Protocol
実験的ですが「Language Server Protocol」に対応しました。Language Server Protocol(LSP)は統合開発環境(IDE)やコーディング向けエディタで重要なコード補完やナビゲーション、コード診断などの機能を提供するためのプロトコルです。元々は Microsoft が Visual Studio Code 向けに開発したものをオープンソース化したもので、LSP を使用することで様々なプログラミング言語への対応を比較的容易にIDEに実装することができます。
Qt Creator では主に Qt for Python のサポートのために LSP を使用しています。コード全体のハイライトなど LSP がサポートしていない機能もあることや、QML 用の LSP 実装が存在していない(QTBUG-68406)こともあり、これまでの C++/QML 向けコードも出るの実装が LSP に統一されるかどうかはまだ不明です。
C++
Clangコードモデルが LLVM 7.0 ベースになるなど、C++関連にもいくつかの更新が行われています。実験的な機能ですが Compilation Database のエクスポートやプロジェクトとしてのインポートにも対応しました。
デバッグ
複数のデバッガをQt Creator内で同時に起動することができるようになりました。