Qt 5.12 アルファ版リリース

Qt 5.12 アルファ版がリリースされました。Qt 5.12 は Qt 5.9 に続く、新たなLTS(Long Term Support)版となります。

オンラインインストーラ使用時には MaintenanceTool を使ってインストールすることも可能です。

Qt Remote Objects モジュールが正式サポートとなりました。

新機能から私が気になったものを以下に挙げます。

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Qt Creator 4.0 ベータ版リリース

Qt Creator 4.0 ベータ版がリリースされました。

Qt Creator 4.0 の主な新機能は以下の通りです。

  • ライセンスから LGPL を削除(今後は GPLv3 と商用版のデュアルライセンスへ)
  • 以下の商用版の機能がオープンソース版にも追加されます
    • Clang 静的解析
    • ユニットテスト
    • QML Profiler での商用版限定イベント
  • フラットスタイルデザイン
  • CMake サポートの改善
  • 解析モードをデバッグモードへ統合

Qt 5.7 アルファ版リリース

Qt 5.7 アルファ版がリリースされました。Qt 5.6.0 が遅れた関係で、アルファ版のリリースそのものは 5.6.0 のリリースの前に行われています。

Qt 5.7 では環境面での変化が大きいため注意してください。

  • ライセンスの整理が行われ、LGPLv2 が選択肢から無くなります。LGPL 版が必要な場合は LGPLv3 のみ選択可能です。また、モジュールによっては LGPL が提供されず、GPLv3 版か商用版のみになります(商用版からオープンソース版が追加されたモジュールなど)。
  • C++11 が必須となります。そのため、利用可能なコンパイラなどが 5.6 までと比べて大きく変わる予定となっています。

5.7 の主な新機能は以下の通りです。

  • Qt WebEngine: Chromium 49 ベースに更新
  • Qt QML: QJSEngine 用デバッガ
  • Qt Quick: QQuickWindow とその派生クラス用インスペクタ
  • Qt Bluetooth: (BLUZのみ) Low Energy peripheral role(子機用API?)
  • Qt 3D: 正式リリース
  • Qt Quick Controls 2: 正式リリース
  • Qt SerialBus: 正式リリース
  • Qt Charts: オープンソース版をリリース
  • Qt Data Visualization: オープンソース版をリリース
  • Qt Virtual Keyboard: オープンソース版をリリース
  • Qt Purchasing: オープンソース版をリリース
  • Qt Quick 2D Renderer: オープンソース版をリリース
  • Qt Wayland Compositor: テクニカルプレビュー版リリース
  • Qt SCXML: テクニカルプレビュー版リリース
  • Qt Script: 非推奨へ
  • Qt Enginio: リリースバイナリから削除

Qt Creator 3.6.1 リリース

Qt 5.6.0 のリリース に合わせて、Qt Creator 3.6.1 がリリースされました。

Qt Creator 3.6 系の主な新機能は以下の通りです。

  • UML スタイルのモデルエディタを実装する experimental なプラグイン(ドキュメント)
  • リファクタリング機能にコード修正機能を追加(Clang コードモデル利用時)
  • Qt Quick Designer: 一部の商用機能をオープンソース版にも追加(コネクションエディタ、パスエディタ)
  • ビルドオプションにプロファイル用を追加

Qt 5.6.0 リリース

Qt 5.6.0 がリリースされました。

当初の予定から三ヶ月遅れましたが、ようやく Qt 5.6 がリリースされました。Qt 5.6 は 最低3年間サポートする Long Term Support(LTS) 版となります。商用版のサポートを利用している人はこれまでも2年以上の期間のサポートされていましたので、そんなに変わらないのではないかと思われるかもしれません。しかし、Qt Project のサポートと The Qt Company のサポートは意味合いが全く異なることに注意してください。

これまでの Qt のリリースポリシーでは「パッチは基本的に最新バージョンにのみ適用(セキュリティパッチは除く)」としていました。メジャーバージョンの変更時(ex. Qt4 → Qt5)では古いバージョンが長くメンテナンスされることもありましたが、バグ修正は基本的に最新版に対して行われ、旧バージョンが修正されるかどうかはケースバイケースでした。また、商用サポートでは Q&A に対応してバックポートパッチを出すことはありますがマイナーバージョンが古い Qt が継続的に修正されることはありません。このため、これまでは新しいマイナーバージョンが出ると古いマイナーバージョンが新しくリリースされることはありませんでした。

Qt 5.6 の LTS ではサポート期間バグ修正を行い、パッチリリース(5.6.x)を続けることになっています。

なお、Qt 5.6 は C++11 を必要としない最後の Qt となる予定です。

Qt 5.6 の主な変更点は以下の通りです。

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Qt Creator 3.5 ベータ版リリース

Qt Creator 3.5 ベータ版がリリースされました。

主な変更点は以下の通りです。

  • ブレークポイントや検索結果の位置情報をコードエディタのスクロールバー上に表示
  • C++ コードモデルの修正
  • Clang ベースのコードモデルのリファクタリング(別プロセス化)
  • 非推奨となった Qt Quick 系機能の削除

Qt Quick 1 や Qt 5.0, 5.1 の Qt Quick 2 を使用している人は最後の項目に注意してください。
削除されたのは以下の項目です。

  • Qt Quick Designer での Qt Quick 1 サポート
  • Qt Quick 1 用アプリケーションのウィザード
  • Qt 5.0, 5.1 の Qt Quick 2 で使用されている V8 JavaScript エンジンのプロファイリング

QML エディタ上の Qt Quick 1 対応や Qt Quick 1 のプロファイリング機能は削除されずに残っています。
上記の機能が必要な方は Qt Creator 3.4 を使用してください。

Qt Creator 3.4.2 リリース

Qt Creator 3.4.2 がリリースされました。MSVC 2015 への対応と、valgrind でのクラッシュ修正が行われています。

バイナリ版は同時にリリースされた Qt 5.5.0 でビルドされています。
この影響で Windows 版で発生していたメニューの表示不具合(ex. “ファイル(F)” の “(F)” が表示されない)も修正されています。

Qt 5.4.2 リリース

Qt 5.4.2 がリリースされました。

Qt 4.8.7 と同様に多数の脆弱性の修正が行われています。

なお、Qt 5.4.0 にバイナリコンパチビリティが壊れている問題があるため、5.4.0 とのバイナリ互換性はありません。5.4.1 とのバイナリ互換性は確保されていますので、
5.4.0 からアップグレードする場合には注意してください。