Qt 5.0.1 がリリース されました。基本的には 5.0.0 のバグ修正版になりますが、それ以外にも以下の違いがあります。
- QtMultimedia モジュールに対するバイナリ互換性の変更
- MinGW 版バイナリパッケージの追加
Qt では本来は同じメジャーバージョン内ではバイナリ互換性を維持することになっていますが、QtMultimedia モジュールで見つかったミス(インターフェースとなる基底クラスのデストラクタが virtual ではない)のため、メモリリークが発生することから今回は例外としてバイナリ互換性を破壊する修正を取り込んでいます。QAudioSystemFactoryInterface や QMediaServiceProviderFactoryInterface を継承したコードを 5.0.0 で書いていた人は 5.0.1 で再コンパイルしてください。
また、MinGW 用バイナリが用意されました。最新の MinGW が必要となったことから、4.7 プレリリース版を同梱しているため 800MB を超える巨大なパッケージとなってしまいましたが……。
- ダウンロード
- 変更履歴: qtbase, qtdeclarative, qtmultimedia
- 既知の問題点
今回から変更履歴が各モジュールごとに分割されています。なお、5.0.0 のパッケージにあったメンテナンスツールでのアップデートは出来ませんので、アップデートには 5.0.0 のアンインストールと 5.0.1 のインストールが必要になります。